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「風に漂う熱気球を、思う方向に進めたい」−フラ
ンスのモンゴルフィエ兄弟が、1783年に熱気球を
空に浮かべて以来、多くの発明家がその難題に取
り組んできました。
ある発明家はオールで空を漕ぐ(?)ボート形式
の推進法を考え、別の発明家は水かき付車輪によ
る外輪船形式を着想したり。1852年になってフラ
ンスのアンリ・ジファールが、蒸気機関で動く葉
巻型飛行船で27km飛んだのが、現在の飛行船の礎
となりました。空を飛ぶのに「船」の名で呼ばれ
るのは、先人たちのこんな発明からついたのかも
しれませんね。 |
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| 空気より軽い気体を船体に詰めこんでいるので、浮き
上がることができます。昔は水素も使われていました
が、1937年にヒンデンブルグ号が炎上事故を起こして
からは、不燃性の安全なヘリウムガスだけが使われて
います。ヘリウムは気圧温度によって変化しますが、
1立方メートルあたり約1,056gの浮力を発揮。
スマイル号は、「エンベローブ」と呼ばれる膜構造の
船体にヘリウムガスが充填してあり、約6.5tの浮力を
得ています。さらに船体の上向き仰角とプロペラによ
る推進力で、最大2,000mの高度まで上昇できるんですよ。 |
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操縦席は船体下にあるゴンドラにあります。飛行機と違
うのは、操縦桿ではなく舵輪を握って操縦することです。
舵輪は水平尾翼の昇降舵(エレベータ)とつながってお
り、前方に回せば機首が下に、後に回せば上向きに変わ
ります。また、足元のラダーペダルは垂直尾翼の方向舵
と連結し、右を踏めば機首が右に、左を踏めば左を向く
ようになっています。離着陸時は飛行機と同じく風上に
向けて飛び、地上係留中は自然の風の力で常に船体が風
に立つようマストの周りを360°回るようになっていま
す。このようにいきた風をとらえる飛行船の船長は、飛
行中も常に大気の流れや船体の動きを体全体でとらえな
がら、飛行船を操っているのです。 |
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なんと人間(「グランドクルー」と呼びます)が協力して飛行船を誘導します。離陸時は船体重量を調整した後、係留マストから外し水平を保ちつつ進行方向に向けて誘導します。着陸時はグランドクルーがコの字型に隊列を組み、船長に地表の風向きを知らせます。彼らは船長と協力して飛行船を停止させ、マストにつなぐ役目も持っています。また係留中も、2人1組が24時間体制でゴンドラに乗りこみ、気象条件や外気温の変化に対応しているのです。
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